2024年8月から、写真家の渡部さとるさんの美術史講座をオンライン受講している。渡部さんのことを初めて知ったのは、2003年に刊行された、今はなきエイ出版の「旅するカメラ」を読んだときからだ。このエイ文庫、写真だけではなくいろんな趣味のものがあってすごく良かったんだけど、なくなちゃったのは惜しいね。「旅するカメラ」はその後、同文庫から4巻まで刊行され、毎回楽しみにしていた。バリを始めとするアジアの島へ行ったのも、この本の影響による。
何か自分の好きな物事が出来たら、その歴史について知りたくなる。これまで趣味としてきた、バイク、カメラ、自転車、カヤック、いつの時代にどこの国でどんな発展を遂げてきたのか、どれも興味があった。
たまたま、Youtubeを見ていたところ、渡部さとるさんの2B Channelにたどり着いた。おおよそ週一くらいで更新される番組の中で、写真集の解説や表現について、毎回ゲストを交えて語られる。
写真の歴史や写真が絵画に与えた影響については、僕もおぼろげながら知っていた。しかし、それ以外のことは詳しくは知らなかった。ましてや現代美術はまったく意味不明なものだと思い理解しようとさえ思っていなかった。しかし、この講座を受けてみて、文明発祥から、宗教、哲学、戦争、産業革命等、歴史的なイベントは美術に常に影響を与えてきたことを知った。
僕は第9期美術史講座、写真史講座、そして現在、第10期美術史講座を受講しているが、9期と10期は内容が少し変えてあって、興味深い。
僕は今期で卒業するが、この講座を受けて、自分の作品に影響があったのは確かである。少なくとも、現代美術について少しは理解出来たような気がするし、哲学の本をよく読むようになった。1回や2回、講座を受けただけでは分からないしすぐに忘れてしまうので、折を見てこの講座を見返そうと思っている。
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