2025年8月22日金曜日

フォマパン200はフィルム価格高騰時代の救世主となるか

 


 今日もしつこくフォマパン200の話です😁

 白黒フィルムは、一般的なパンクロマチック以外にも感色特性の違いにより、オルソマチックや赤外線フィルムもあるが、僕にはそれらを使った表現方法が見つからないので、常用フィルムを選ぶ際には、パンクロマチックの中から選んでいる。その中でも、カラーネガと同じ現像処理(C41)をする色素タイプは除外する。

 そうなると、トラディショナルタイプ(Tri-X等)と、タブラータイプ(T-max等)の中から選ぶことになる。

 フィルムメーカーのブランドイメージや品質で選ぶのもいいと思うけど、僕はそういうのは気にしない。安価で品質に問題がなく自分の好みに合っていればそれでいい。

 

(ここの部分は読み飛ばしてもいいけどね)

 ちなみに、135って、何?って思われる諸氏もおられるかと思うが、世間一般で35ミリフィルムと呼ばれているものである。いろんな誤解でそう呼んでいる人が多いと思うけど、正確には違う。そもそも縦横比24ミリ×36ミリなのでどこにも35ミリは存在しない。

 まあ、別にいいけどね。会話の中で、誰かが35ミリフィルムと言っても、いちいち「それは違うぞ」と、訂正を求めることはない。僕もうっかり35ミリフィルムって言ってしまうこともあるし。

 フィルムの銘柄は出来るだけ変えたくない。フィルムを変えると現像データを作らないといけないのが、大変面倒だからである。データシートの現像時間はあくまでも参考値なので、自分が使っている引き伸ばし機の種類等で変えなくてはいけないのだ。この辺りのことは、また別の機会に書くことにしよう。

 可能であれば、品質的に安心して使うことが出来るコダックやイルフォードを選択したいが、価格的にまったく安心出来なくなったのでもう使うことは出来ない。選択肢がないなら高くても使うと思うけど、他にも安価に供給してくれているメーカーがあるんだから、それを検証してみようという努力は必要だ。

 そんなわけで、フォマパン200クリエイティブである。OEM商品で、国産メーカーのマリックス200や、アリスタED200も存在する。他にもあるかも。中身は同じなので、安価に入手できるものを買えばいいと思う。

 フォマには、フォマパン100クラシック、フォマパン400アクション というフィルムもある。これは試してみたが、まったく自分の好みには合わなかった。この三種類の中で200だけが、T粒子タイプのフィルムであるが、それはあまり関係ないと思う。

 フィルムのISO感度と、実効感度は違うため、撮影感度は実効感度で撮影しなくてはならないが、概ね半分くらいになると言っていい。ISO200のフォマパン200は、実効感度は100となるため、非常に使いやすい。手持ち撮影でも十分だ。

 他にも、ケントメア400も試してみたが自分には合わなかった。あとは、中国製の上海GP3や、ラッキーSHD400あたりも大変気になってはいるが、今のところは手を出していない。

 フォマパン200にも、不満なところはある。135と45は問題ないのだが、不満があるのは120である。それは、ベースのポリエステルがとにかくペラペラなのだ。データシートを見ると、0.1mmの厚さしかない。画質的には不満はないのだが、現像するときにかなり神経質になる。

 全てのフォーマットを同じ銘柄で統一したいところではあるが、120だけは、最近発売されたケントメア200に変えようと思い最近少し買ってみた。データシートによると厚さが0.125mmと書かれているので、フォマよりも少し分厚い。今は暑い時期なので、もう少し気温が下がったら、現像データを作ってみることにしよう。

 フォマは不思議なメーカーである。20年前、国内量販店での価格は、フジやコダックよりもフォマの方が高かった。その当時と比べてフィルム価格は5倍ほどの価格になっているが、フォマはそれほど値上がりしていなくて、今や安価なフィルムになっている。他メーカーが値上げするほど、趣味で写真をやっているような層はフォマに流れていくのかもしれない。

 僕の写真人生の前半はフジ、後半はフォマとのお付き合いになりそうな気がする。


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