二十時頃に東岸の駐車場へ着き、仮眠を取りながらその時を待つ。薄手の寝袋を通り抜ける冷気に、秋の深まりを知る。来月またこの湖岸で夜を明かすなら、冬用の寝袋が必要だろう。
今夜は、オリオン座流星群が巡る日でもある。もしも流れ星が現れたら、何を願うべきだろうか。
零時に寝袋を抜け出し、三脚を据えてデジタルカメラで試写を重ねる。水面に伸びる月光の道を写すには、ISO100・F8・120秒を基準とし、フィルムの相反則不軌を補正して420秒。そう容易く結実しないであろう作品に向き合うなかで、その一筋の解を得られただけでも上出来だと思いたい。
晴れを約束していたはずの空だったが、試写を終えて間もなく、厚い雲が月を覆い隠してしまった。光の道は途絶え、東の空に流星を探すことも叶わない。願いを託す言葉さえ、宙に浮いたままだ。
まだ、願うことすら早すぎるのかもしれない。祈りや願いとは、為すべきことをすべて尽くした果てに届くものなのだろう。その領域へ辿り着くために果たすべき課題は、僕の前にまだ幾つも残されている。
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